10.家庭内LANのための設定 (dhcp, telnet-server, BIND, imapd) |
dhcpの設定
/etc/dhcpd.confを1から作成するのは難しいので、テンプレートファイルをコピーした後編集します
# cp /usr/share/doc/dhcp-3.0pl2/dhcpd.conf.sample /etc/dhcpd.conf
# vi /etc/dhcpd.conf
(自分の環境に合わせて編集してください。 ちなみに私の自宅サーバの設定はこちらです)
telnet-serverの設定
telnet-serverがサーバの起動時に自動起動するように設定します
# /sbin/chkconfig telnet on
BINDの設定
Fedora Coreのnamedパッケージはchrootして実行するように作成されていますので設定ファイルは/var/named/chroot/以下に置きます
1.rndcのキーファイルの作成
# /usr/sbin/rndc-confgen -a -b 512 -k rndckey -c /var/named/chroot/etc/rndc.key
# cp /var/named/chroot/etc/rndc.key /etc/
2.プライベートアドレスの逆引きゾーンファイルの作成
プライベートアドレスの逆引き問い合わせを「家庭内LAN」の外に出さないようにします
このファイルを/var/named/chroot/var/named/none.zoneとして保存します
3.家庭内LAN用アドレスの逆引きゾーンファイルの作成
このファイルを必要に応じて修正してください
ファイル中の”HOME-DOMAIN”は適宜変更してください
4.家庭内LAN用正引きゾーンファイルの作成
このファイルを参考に作成してください
ファイル中の”HOME-DOMAIN”は適宜変更してください
5.named設定ファイルの作成
imapdの設定
FedoraCore1では標準で収容しているのはDovecotだけですが、私はCyrus-imapdを使用します
Dovecotは標準UNIX形式のメールボックスを使用していますが、Cyrus-imapdは独自のDBを使用しています
imapdに管理させるメールが多い場合にはCyrus-imapdの方が良いでしょう
InvocaでFC1用のCyrus-imapdが入手可能です
但し、Cyrus-imapdを使用するためにはdb4を「nptlなし」でコンパイルしなおす必要があります
「nptlなしdb4パッケージ作成用のspecのパッチ」は上記Invocaより入手可能です
nptlなしdb4作成手順
1.db4のsrc.rpmをインストールする
2./usr/src/redhat/SPECSディレクトリ中のdb4.specにパッチを当てる
# patch -p0 < db4.spec.patch
3.db4パッケージの作成
# rpmbuild -bb db4.spec
4.作成したパッケージをインストール
# rpm -Fvh --force /usr/src/redhat/RPMS/i386/db4-*.rpm
Invoca製Cyrus-imapdパッケージをインストールします
# rpmbuild --rebuild cyrus-imapd-2.2.6-2.src.rpm
imapdの設定
1.CRAM-MD5パスワードを使用するためにsasldbを直接参照させます
/etc/imapd.confを変更
変更前:sasl_pwcheck_method: saslauthd
変更後:sasl_pwcheck_method: auxprop
2.パスワードの設定
# # Cyrus-imapd管理ユーザ用
# saslpasswd2 cyrus
Password:
Again (for verification):
# # 例としてnakanoユーザを作成します
# saslpasswd2 nakano
Password:
Again (for verification):
3.cyrusユーザが/etc/sasldb2を参照できるようにパーミッション等を変更
/etc/groupの1行目末に「,cyrus」を追加
# chmod 640 /etc/sasldb2
4.ユーザのメール保存用DBの設定
# #この作業は管理者(cyrus)になって作業します
# su cyrus
% cyradm localhost
password: 2.で設定したパスワードを入力します
localhost.localdomain> cm user.nakano <= ここではhelpコマンドが使用可能です
localhost.localdomain> exit
sendmailの設定
1.etc/mail/sendmail.mcに以下の2行を追加してsendmail.cfを作成します
sendmail.mcファイルは設定情報を記入する順序も考慮しないといけません
(以下の順序でファイルの最後に追加しても問題ないかも?)
define(`CYRUSV2_MAILER_ARGS', `FILE /var/lib/imap/socket/lmtp')
MAILER(cyrusv2)dnl
2.mailertable.dbの変更
/etc/mail/mailertableに以下の行を追加します
imap cyrusv2:INBOX # imapの後ろは<TAB>で区切ります
/etc/mail/mailertable.dbを作成します
# cd /etc/mail
# make mailertable.db
3.sendmailの再起動
# service sendmail restart
以上で「nakano@imap」宛に送信したメールはimapdから読み込めるようになります